軟骨伝導補聴器という選択肢

日本を代表する補聴器会社、リオン株式会社が2017年に世界初となる補聴器を発売しました。

その名も

「軟骨伝導」補聴器

ただの「骨伝導」ではないですよ?

「軟」骨伝導ですよ。

この補聴器の最大のメリットは、なんと言っても

手術が必要ないこと

手術ってやっぱり怖いですよね。抵抗感を覚える人も多いと思います。

そんな人にとっても、この補聴器は朗報だと思います。

軟骨伝導の仕組み

軟骨伝導とは

その名の通り、軟骨を通して音を伝える補聴器です。

ここでいう軟骨はどの部分でしょうか?

耳の穴の近くのこの部分のことです。

そこに、振動子をあてて音を伝える仕組みです。

参考|リオン株式会社 Webサイト

軟骨伝導補聴器のメリット

リオン株式会社のホームページでは、以下の2つメリットを全面的に押し出しています。

①手術が必要ないこと

②皮膚への圧迫感がないので快適であること

①の手術が必要ないというメリットは非常に大きいですね。

YUKIが使っているBahaシステムは確かに音がクリアで快適です。

しかし、手術が必要というだけで一気にハードルが上がってしまう人もいると思います。

もっと気軽に試してみたいという方には向いているかもしれないですね。

②の皮膚への圧迫感が少ないも大切なメリットですね。

Bahaシステムを着けていない人は、ほとんどはヘアバンド型の補聴器を使っています。

手術しなくても付けられますが、強く圧迫させないと聞こえないのでその痛みに苦労している人も多いのではないかと思います。

YUKI自身もその痛みやわずらわしさに限界を感じてBahaシステムの手術を受けた経緯があります。

この軟骨伝導補聴器は軟骨の部分に軽く接触させるだけで音が伝わるそうです。

Bahaシステムとヘアバンド型補聴器の両方のデメリットを解消する画期的な補聴器と言えると思います。

軟骨伝導補聴器のデメリット?

使ったことがないので、あくまで個人的な意見なのですが・・・。

①聞こえの質が落ちないか?

②耳の形がない人はどうやって装着するのか?

①の聞こえの質に関しては

Bahaシステムの一番のメリットはダイレクトに骨に音を伝えられるということです。

音のクリアさはかなり違ってくるのではないかと思います。

骨に直接伝えた音と

皮膚を介して骨に伝えた音が

どのくらい異なるか

これは、実際に聞いてみないと何とも言えないとこですね。

②の耳の形がない人の装着方法については

サイトの写真を見る限り、耳にかけて装着するように見えます。

私のように耳介形成をしていない小耳症患者の人はどうやって着けるのかな?

っと素朴な疑問がありました。

なので、聞いてみました。メーカーの方に直接。

その回答が

担当の医師の判断によりますが、医療用両面テープを使って本体と振動子を皮膚に張り付けたり、ヘアバンドで固定して使用している人もいると聞いています。

実際に試聴されて効果をや安定性を確認するためにも、まずは医療機関にかかることをお勧めします。

とのことでした。

医療用両面テープというものがあるんですね。

これも、まずは実際に使ってみないと何とも言えないですね!(笑)

いくらぐらいかかるの?

(なぜか)リオン株式会社のWebサイトにはどこにも金額が見当たらなかったのですが

2017年11月30日付けの朝日新聞社の記事には

片耳30万円、両耳51万円(希望小売価格)

とありました。

やっぱり高いですね、補聴器って。

手術という治療がないので健康保険の対象にはならないでしょうが。

手術という治療がないので健康保険の対象にはならないでしょうが。

ある人の話によると、市町村の自治体によって助成が出るところもあるそうです!

まずは指定医療機関に受診してみよう!

基本的には、全国9ヶ所の指定医療機関での受診後に販売となるそうです。

興味のある方は、まずは

リオン株式会社に問い合わせて、最寄りの指定医療機関を聞いて受診してみましょう!

どれほど聞こえるのか、どうやって装着するか、いくらくらいかかるのか、助成金は出るのかなど

直接、聞いてみるのが一番です。

軟骨伝導補聴器 特設サイト

指定医療機関の1つである奈良県立医科大学のサイトにも情報が載ってました。

この病院は軟骨伝導補聴器の臨床研究が行われたとこでもあります。

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