海外のニュースで3Dプリンターを使った耳介形成の記事が度々見られるようになりました。
少しずつ日本語に訳して紹介したいと思います。
あくまで素人目線での日本語訳ということで、ご了承ください。
オックスフォード医療チーム、耳の再建手術のために3-Dプリンティング技術を採用した
生まれつき耳の形が不完全な小耳症の子どもの治療のため、スタンフォード医療チームは3-Dプリンティング技術を採用した。
5000人に1人の子どもが小耳症で、生まれつき耳が小さい、もしくは耳や耳の穴がない状態で生まれる。見た目の問題だけでなく、難聴の問題も抱えている。
耳鼻咽喉科医であるMai Thy TruongとKay ChangはLucile Packard Children’s Hospital Stanfordで小耳症&外耳道閉鎖症チームの一員として、小耳症患者の治療にあたっている。
昔は平面のイメージを手術によって3次元にしていた
従来、耳のモデルは平面(2次元)のイメージから作られていた。
つまり、正常な方の耳の写真を撮り、プリントアウトしていた。
更に、耳の形はレントゲンに沿ってトレースされ、逆の耳のイメージを作るためにそれを反転させた。
そして、手術によって極力正常の耳の形と同じになるように、2次元のイメージから3次元の耳の形を作成していた。
3-Dプリンティング技術は小耳症の治療法の未来である
現在、Dr. Truongとその同僚たちは3-Dプリンティング技術を使った最新の耳介形成手術法を開発した。
彼らは既に顎や頭蓋骨の再建のような頭部顔面治療分野で使われていた技術を採用した。
Dr. Truongは言う、この技術は未来の小耳症の治療のあり方を示している、と。
「私たちはどのようにして患者が納得のいく耳の形を作るか、より効果的な手術計画のためにどうやって3-Dソフトウェアを使うかを学んできた。」と彼女は言う。
「この過程で学んだことが、この3-Dプリントイヤー(耳)だった。」
今まで見た中で最高の出来だった
TruongとChangはFirminテクニックを採用した。- TruongはFrancoise Firminという医師とフランスで数カ月にわたってトレーニングを行った。-
「私たちがこのテクニックを採用した理由は今まで見た中で最高の出来だったからだ」とDr. Truongは言う。
Firminテクニックは肋骨の軟骨を移植する再建手術のタイプである。
TruongとChangは新しい耳を作るために、合成物質を使用するのではなく、その両親の肋軟骨を使って移植した。
これにより頑丈なインプラントが使われた。
拒絶反応のリスクを極力抑え、一生涯使えるようにするためである。
もし子供が今後外耳道の手術を受けるにしても、この手術と同時並行で行ことができる、とTruongは述べている。
常に耳を隠すシャイな女の子は今ではモデルになりたいとさえ言っている
彼らが手術後に見た患者の変化がそれを物語っている。
私の大切な患者の1人はとてもシャイだった、長い髪で耳を隠し決して人に見せることはなかった。
私たちは手術を行う準備段階としてその長い髪を切らなければならなかった。
そして6か月後、彼女の耳の周りの髪はまだ切られたままだった。
彼女は喜んで耳をさらけ出し、モデルになりたいとさえ言った。
彼女の自信となっていた。
全く素晴らしいの一言だった。
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