エピテーゼとは、義足や義手に代表されるような欠損した体の一部を補う人工ボディのことです。
日本では小耳症として産まれた子供の大半は耳介形成術の手術を受けます。
一方で、エピテーゼという選択肢が提案されることが全くと言っていいほどありません。
ここでは、日本ではまだまだ馴染みの薄いエピテーゼについて説明したいと思います。
エピテーゼの装着方法
エピテーゼとは、事故やガンなどによって失った体の一部をシリコンなどで補う人工ボディのことです。
小耳症など生まれつきの疾患で体の一部が欠損している場合も使われています。
それでは、作った人工ボディをどうやって体に装着するのでしょう?
それは、2つの方法があります。
①エピテーゼ用接着剤を使う
世界でも一般的に使われてるエピテーゼ専用に開発された接着剤です。
滅多にはずれることがない強力な接着力があります。
一方で
はずしたい時にすんなりはずすことができます。
超強力ポストイットみたいなものが本当に存在するんだなと、驚いたものです。
②エピテーゼ用インプラントを使う
Bahaと同様、装着するためにインプラントを埋め込みます。
インプラントを埋め込むためには、手術が必要です。
ちなみに、YUKIは右耳に接着剤、左耳にインプラントと両方の手法で装着してます。
それぞれのメリットとデメリットは、以下の通り
エピテーゼ用接着剤
メリット:手術か必要ないこと
手軽に始められるので、試しに使ってみたいという方にいいかもしれませんね。
デメリット:装着するのが大変
大変といっても、ものの数分です。
それでも私にはかなり面倒でした。
慌ただしい朝の時間に装着する時間を確保するのは案外大変ですよね。
エピテーゼ用インプラント
メリット:装着が楽
ただただ楽。1秒でつけることができます。
もちろん痛みもありません。
装着感がまったくないのも大きなポイントです。
デメリット:手術が必要であること
手術という壁は大きいですよね。
時間も手間もかかりますが、その代わり得るものも大きいなと思います。
エピテーゼの製作過程
エピテーゼはどのようにして作られるのでしょう?
実際にアヘッドラボラトリーズという会社でYUKIの耳を作成している様子を見てみましょう。
- まずエピテーゼの接着部分の型をとります
器具を使ってシリコンの「型取り剤」(紫色の部分)を吹きかけます - その上に「石膏」(白い部分)を塗っていきます
- しばらく置いておくと。。。
- 型が取れました
- この型を使ってエピテーゼの土台の部分を作ります
- そして、その土台の上にエピテーゼの元となる耳の形を作ります
- ヤスリなどを使って丁寧に丁寧に作ります
- エピテーゼの原形が完成しました!
- 原形を元に作られたのがこの鋳型です。
これは将来もう一度作りたい時に必要な重要なもの。 - 次に色作りです
本当にたくさんの色を使って自分の肌に合った色を作成していきます。 - 最初は白っぽいですが。。。
- 段々肌色っぽくなってきました。
- もっともっと微妙な色合いまでその人にあった色を追求していきます
- その色で作られたシリコンを鋳型にいれて
- エピテーゼが作られました
- まだまだこれでおわりではありません
実際に装着してみて色の仕上げにはいります - 完成!本物と全く変わらないですね
- 念願のマスクもこの通り
- アヘッドラボラトリーズでは、3つのエピテーゼを渡してくれます
エピテーゼに興味ある方は、是非アヘッドラボラトリーズさんに連絡してみてください。
とても親身になって話を聞いてくれますよ^^
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